お迎え

保育園、本社出社で定時退社だと18:15位に迎えに行っている。
現場の日はがんばっても19:00。18:30からは延長保育の時間帯。
延長保育だと終了時間(19:30)の10分くらい前から、準備万端、靴まで履かされ、玄関にいる・・。4月にそれを経験した時は、ショック以外の何者でもなかった。
まだ来ない。ママはもう、迎えに来ないのかな。僕だけ残されちゃうのかな・・・なんて不安に思う子供の気持ちを想像すると、胸が痛くなった。
それ以来、なるべく早く迎えに行くようにし、毎朝記入する迎え予定時刻は15分の余裕を見て記入し、現場に行く水曜日は私の母に迎えを頼み、どうしても延長保育の時は、なんとしてでも終了15分前までに迎えに行くようにしている。
本当はもう少し仕事時間を確保したいのだけど・・・。


ユウトは「ぼく、今日、早迎えがいい」としょっちゅう言うし、未だ朝の別れ際、泣くことも多いけれど「今日は、ばぁばのお迎え。4時に行くって言ってたから、おやつ食べたらすぐだよ。だからいっぱい先に遊んでおいて」と伝えておくと、泣かずに行くこともある。
やっぱり、迎えの時間が遅いのがイヤなんだろうな、と感じる。


通常保育の時間内でも、夕方以降は子供達はみんなソワソワしてる。
自分の鞄を持ってウロウロしてる子、玄関で座り込んでる子を見かけることも多い。
明らかに、みんながお迎えを待っているのだ。遊びに集中していない。
迎えに行くと「お迎えだよ、よかったね」なんていう先生のセリフからは、保育園より家の方がいい、と考えていることがわかる。
そういう言葉がけをされていたら、やっぱり待ってしまうよね〜〜。


それに、先生達が「早く子供を帰したい」と考えていることが言葉の端々、行動の端々から見えてくる。
特に延長だと、「とにかく早く園を出て!」という先生の無言のプレッシャーがかかる。
子供が帰ったらすぐに先生も帰るので、園の前で自転車に乗せていると、戸締まりをして帰る先生と会ったこともある。先生達はとにかく早く、帰りたいのだ。
子供のことより、大人(保育園)の都合が優先・・・。


そんなの、保育園だもの、当たり前じゃない、と言われるかもしれない。
でも、前の園では、迎えを待っている様子というのは見たことがなかった。
年齢が小さくて時間がわからない、というのもあるかもしれないけれど、でも、それより何より、保育園で遊んでいる方が楽しい、というような雰囲気を先生達が作ってくれていた。
ユウトは前の園で2歳児クラスの時は、私の仕事が忙しく、ほとんど毎日最後から2番目か一番最後が指定席だったけれど、延長時間も先生のひざで絵本を読んでもらったり、布オムツやタオルを畳むお手伝いをしたり、その時間を楽しく過ごしている様子だった。


保育理念の差の現れなのだろう。
前の園の理事長先生は、「保育士は家庭より良い時間を保育園で過ごさせてあげようと思うように」「保育園と家庭が手をつなぎあって子供を育てる」と言っていた。
子供を育てることへの情熱を先生達から感じていたし、社会の宝である子供を守るために親を支える、みたいなことを考えているような気がしていた。
「親が面倒をみれない時間に預かる」という意識を超えていた。
先生の個人としてのレベル(失礼な言い方だけど)は、最初はどちらの園も同じなのだろう。
でも教育が違うと先生達の育ちが違うのだろう。
保育園のトップの姿勢ひとつで、こんなにも変わるんだよなぁ。


前の園みたいな保育園は、今の日本では少数派であることはわかっているのだけれど、一度素敵な場所を体験してしまうと、今の園の姿勢に対して不満に思ってしまう。
色んな話をして、お互いの考えを理解し合うことが良いのだろうけど・・・
今の園の先生達に話をしても通じないだろうと思ってしまうんだよなぁ。ふぅぅぅぅ・・・。